寝る前におしるこを食べると太る?痩せる?睡眠への影響について
寒い夜などには、ついつい食べたくなる「おしるこ」。
寝る前の時間帯は甘いものを欲してしまうことがありますが、「寝る前におしるこを食べても大丈夫なのか?」「太りやすいのか?」と気になる方も多いでしょう。
おしるこは脂質が少なく、比較的ヘルシーなスイーツですが、夜の時間帯に食べると代謝が落ちているため、太りやすくなる可能性もあります。
また、睡眠への影響も気になるところです。
この記事では、寝る前におしるこを食べる際の注意点や体への影響について詳しく解説していきます。
寝る前のおしるこは太る?痩せる?
おしるこは太りにくい部類に入る
おしるこは脂質がほとんど含まれておらず、他の甘いスイーツと比較してもカロリーが低い部類に入るため、太りにくい食材と言えます。
むしろ、小豆には食物繊維やビタミンB群、ポリフェノールといった栄養素が豊富に含まれているので、便秘改善や抗酸化作用など、体に嬉しい効果が期待できます。
とはいえ、夜に食べてもまったく太らないというわけではなく、以下の点に注意が必要となります。
人間の身体は、夜の時間帯は基礎代謝が低下し、体が消費するエネルギー量が日中に比べて少なくなります。
さらに、夜はビーマルワン(BMAL1)という体内のたんぱく質が活性化し、脂肪の蓄積が進みやすくなるため、カロリーが消費されずに脂肪として蓄えられるリスクが日中よりも高くなります。
いくらヘルシーな食材であっても、夜は昼間よりも脂肪がつきやすいので、習慣化したり食べ過ぎてしまうのは禁物です。
寝る前におしるこを食べる場合は、適量を守ったり、毎日ではなくたまに食べる程度にとどめておくのが無難です。
夜食のおしるこに餅は入れないこと
おしるこ自体は比較的太りにくい食べ物ですが、餅を加えてしまうとカロリーや糖質が増加してしまいます。
餅1個あたりのカロリーは約110kcalとそこそこ高めで、さらに消化が遅いため、夜に餅を摂取すると胃腸に負担がかかりやすくなり、睡眠の質を落とすことにもつながります。
また、夜間は代謝も落ちているため、餅を食べるとエネルギーが消費されにくく、脂肪として蓄積される可能性が高くなります。
夜食としておしるこを楽しむ場合は、餅を入れずにシンプルな形で食べることをお勧めします。
空腹対策としてなら比較的良い食材
寝る前に空腹を感じた時、小豆は満腹感を得やすい上、食物繊維やミネラルが豊富であるため、他の高カロリーな食材よりは良い選択肢と言えます。
特に小豆には便秘改善やむくみ解消に役立つカリウムが含まれているため、体に優しい食品です。
空腹をしのぐという意味合いでなら、カップラーメンやスナック菓子よりもおしるこの方がいくらか体への悪影響は減らすことができます。
ただし、寝る直前の飲食は胃腸が消化によって休めなくなるため、寝付けなくなったり、睡眠の質の低下を招く原因になることには留意する必要があります。
睡眠の質が低下することは、肌の状態や自律神経などにも良くない影響があるため、毎日食べるようなことは避けたいところです。
食べる際はなるべく少量にとどめ、できれば食べてから寝るまでに1時間程度はインターバルを設けるようにしてください。
おしるこの健康効果について
おしるこは体に良いの?
おしるこは、主に小豆を使った和スイーツで、体に良い栄養素が豊富に含まれています。
小豆には食物繊維が豊富で、便秘解消や腸内環境を整える効果が期待できます。
特に不溶性食物繊維は、腸の動きを活発にし、排便を促すため、腸の健康をサポートしてくれます。
また、小豆にはビタミンB群、特にビタミンB1やB2、B6が多く含まれており、これらは糖質や脂質の代謝を促進し、エネルギーの効率的な利用を助けます。
疲労回復や精神の安定にも役立つため、日常生活での疲れやストレスを軽減する効果も期待できるでしょう。
さらに、小豆にはポリフェノールが含まれており、この成分は抗酸化作用を持つため、体内の活性酸素を除去し、老化の進行を遅らせるアンチエイジング効果があります。
これにより、肌のトラブルを防ぎ、健康的な美肌を保つことが期待できます。
むくみ解消や血圧を下げる効果もあるカリウムも豊富に含まれているため、全身の巡りを改善する役割も果たしています。
ただ、注意点もあります。
おしるこには砂糖が多く使用されているため、甘さが強い通常のおしるこでは糖分の摂取量が増えてしまいます。
糖分の過剰摂取は血糖値の急上昇を引き起こし、脂肪の蓄積や肥満の原因になるだけでなく、糖尿病のリスクも高めてしまいます。
さらに、頻繁に砂糖を摂取すると、体内のインスリン抵抗性が高まり、代謝が乱れやすくなります。
おしるこを健康的に楽しむためには、砂糖の使用量を減らしたり、カロリーオフの甘味料を使ったりする工夫が必要です。
また、あんこを手作りする場合、砂糖の量を控えることで、健康効果を最大限に引き出すことができます。
さらに、餅を入れる場合も、過剰摂取はカロリーオーバーにつながるため、食べる量には注意しましょう。
おしるこはいつ食べるのがベスト?
おしるこを食べる最適なタイミングは、日中の活動が活発な時間帯、特に午後の早い時間が理想的です。
日中は基礎代謝が高く、エネルギー消費が活発なため、摂取したカロリーが効率的に燃焼されやすい時間帯です。
おしるこには炭水化物が多く含まれているため、脳や体を動かすエネルギー源として活用され、午後の仕事や勉強の集中力アップに役立ちます。
小豆に含まれる糖質は、適度なエネルギー補給として効果的であり、軽食やおやつとして適しています。
夜遅い時間帯以外であれば、おしるこに餅を入れて食べたとしても、カロリーもある程度消費できますし、消化時間の遅さを気にしなくてもよくなります。
おしるこを食べるのであれば、なるべく朝から夕食までの時間帯にすることで、健康効果を引き出しつつ、デメリットをある程度抑えることができます。
寝る前に食べるなら何が良い?
おしるこに似たもので、寝る前に何か食べたいのであれば、水羊羹や寒天がおすすめです。
これらは低カロリーで、脂質がほとんど含まれていないため、夜でも安心して食べることができます。
水羊羹はさっぱりとした甘さで、胃に負担をかけにくく、寒天は食物繊維が豊富で、腸内環境を整える効果も期待できるため、便秘解消にも役立ちます。
寒天には満腹感を得られる効果もあり、少量でも満足できるため、夜遅くに食べても食べ過ぎを防ぎやすい点も魅力です。
また、寒天は糖質が低いだけでなく、ゼリー状で水分も多いため、胃腸に優しく、睡眠の妨げになりにくいのもポイントです。
まとめ:寝る前のおしるこは太りにくいが、睡眠に悪影響を及ぼす恐れがある。
この記事のポイントをまとめます。
- おしるこは脂質が少なく、太りにくいスイーツとされる
- 小豆には食物繊維やビタミンB群が含まれ、便秘改善や抗酸化作用がある
- 夜は基礎代謝が低下し、脂肪がつきやすくなるため注意が必要
- 夜はビーマルワンの活性化で脂肪蓄積が進みやすくなる
- 夜のおしるこは適量を守り、毎日は避けるべき
- おしるこに餅を加えるとカロリーと糖質が増え、太りやすくなる
- 餅は消化が遅く、夜に食べると胃腸に負担をかけやすい
- 空腹対策には小豆は比較的良い選択肢となる
- 小豆はカリウムが豊富でむくみ解消効果が期待できる
- 寝る前の飲食は睡眠の質を低下させる可能性がある
- おしるこは日中に食べるのが理想的で、エネルギー消費を助ける
- おしるこは昼間の活動時間帯に食べるとカロリー消費が効率的
- 砂糖が多いおしるこは糖分過多になりやすく、注意が必要
- 健康的におしるこを楽しむために砂糖の使用量を減らす工夫が必要
- 寝る前に食べるなら水羊羹や寒天が低カロリーでおすすめ
【参考】
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