寝る前に羊羹を食べると太る？痩せる？睡眠への影響と肥満対策
小豆餡を寒天で固めた伝統的な和菓子「羊羹」。
小腹が空いた時などにはつい食べたくなる羊羹ですが、夜遅い時間帯に食べると太りそうな気もしますよね。
実際、羊羹はカロリーや糖質も高い和菓子なので、体型が気になる方は注意しておく必要があります。
この記事では、寝る前に羊羹を食べることが体にどう影響するのかについて、詳しく解説していきます。
寝る前に羊羹を食べると太る？
羊羹はカロリーと糖質が高め
羊羹は、カロリーと糖質の含有量が高く、太りやすい食べ物といえます。
練り羊羹の場合、100gあたり約296kcalのカロリーと66.9gの糖質が含まれています。
これは、同じ量の白ごはん（約168kcal、糖質約37g）と比べてもカロリー・糖質ともにかなり高めであることがわかります。
とくに代謝が低下する夜に食べた場合、摂取したエネルギーが消費されずに、脂肪として蓄積されるリスクが高まります。
また、羊羹に含まれる糖質は血糖値を急激に上昇させ、インスリンの大量分泌を促します。
これが脂肪の蓄積を加速させ、太りやすい体質を招く可能性があります。
寝る前に羊羹を食べるのは肥満の原因になる可能性があるので、なるべくなら避けることをおすすめします。
食物繊維の消化に時間がかかる
羊羹には寒天が使用されており、この寒天には食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維は消化が遅く、胃の中に長時間留まるため、夜に食べると消化器官に負担をかけることがあります。
これが原因で睡眠の質が低下し、翌朝の体調にも悪影響を与えることがあります。
消化による睡眠への影響を考える場合、食べてから寝るまで2～3時間ほど時間をおくのが望ましいです。
夜食なら水羊羹がおすすめ
空腹などで夜にどうしても甘いものが食べたい場合、水羊羹がおすすめです。
水羊羹は練り羊羹と比較してカロリーと糖質が低く、夜食に向いています。
具体的な数値で比較すると、練り羊羹は100gあたり約296kcal、糖質が66.9gです。
一方、水羊羹は100gあたり約171kcal、糖質は37.8gと、カロリーも糖質もほぼ半分程度に抑えられています。
この差は、水羊羹に含まれる水分の量が多いことによるものです。
水羊羹であれば、夜遅くに食べても胃への負担が比較的少なく、睡眠の質の低下もある程度防ぐことができます。
ただ、それでも食べてすぐ寝るのは胃腸に良くないので、食べてから寝るまでに30分～1時間程度は消化のために時間をおくようにしましょう。
羊羹の特徴を活かす食べ方
羊羹はエネルギー補給に向いている
羊羹は、その高いエネルギー密度と保存性の良さから、非常食としても重宝される食品です。
主要な材料である小豆あんと砂糖はエネルギー源として優れており、長期保存が可能なため、災害時の非常食として用いられることが多くあります。
さらに、簡単に持ち運べるためアウトドアや登山の際のエネルギー補給としても便利です。
アスリートにも羊羹がおすすめされる理由は、その即効性のあるエネルギー補給効果にあります。
運動中やトレーニング後の疲労回復に必要な糖質を迅速に補うことができるため、運動中のパフォーマンス維持やリカバリーに役立ちます。
また、羊羹には脂質が少なく、炭水化物が中心となっているため、エネルギーとして速やかに補給される特徴があります。
特にレース前やハードなトレーニングの合間には、消化が良くエネルギー効率が高い羊羹が適しているとされています。
さらに、寒天を使用しているため脂肪分がほとんどなく、アスリートが気にする体脂肪の増加リスクも低い点が魅力です。
羊羹は夜に食べてもあまり良いことがないので、日中のエネルギー補給に活用するのが向いているといえるでしょう。
羊羹を食べるのにおすすめの時間
羊羹を食べるのに最もおすすめの時間帯は午後3時頃です。
この時間帯は、血糖値が自然に下がり始める時間であり、エネルギー補給として軽く甘いものを摂るのに適しています。
また、午後3時は「おやつタイム」として知られ、体内のたんぱく質であるBMAL1（ビーマルワン）の分泌量が少ない時間帯です。
このBMAL1は脂肪を作り出す働きがあるため、分泌量が少ない午後3時に甘いものを食べると、体脂肪の蓄積を抑えやすいと言われています。
この時間に羊羹を食べることで、午後の活動に必要なエネルギーを効率よく補充でき、集中力の低下を防ぐことができます。
特に仕事や勉強の合間に少量の羊羹を取り入れることで、脳のエネルギー源となる糖質を迅速に補給し、午後のパフォーマンスを向上させることが期待できます。
まとめ：寝る前の羊羹は太りやすいうえに睡眠の質の低下を招く。エネルギー補給に向くので朝や日中に食べるのがおすすめ。
この記事のポイントをまとめます。
- 羊羹はカロリーと糖質が高く、太りやすい
- 練り羊羹は100gあたり約296kcal、糖質66.9gを含む
- 代謝が低下する夜に食べると脂肪として蓄積されやすい
- 羊羹の糖質は血糖値を急激に上昇させる
- インスリンの分泌が促進され、脂肪の蓄積が加速する
- 羊羹には寒天が含まれ、食物繊維が豊富
- 食物繊維の消化には時間がかかり、胃に負担がかかる
- 寝る前に羊羹を食べると睡眠の質が低下する可能性がある
- 羊羹を食べるなら、寝る2～3時間前までに摂取するのが望ましい
- 夜食にはカロリーと糖質が低い水羊羹が向いている
- 水羊羹は練り羊羹よりカロリーが約171kcal、糖質が37.8gと低い
- 水羊羹は胃への負担が少なく、夜食に適している
- 羊羹はエネルギー補給に優れており、非常食にも適している
- アスリートには羊羹が即効性のあるエネルギー補給食品としておすすめ
- 羊羹は日中のエネルギー補給に向いており、午後3時頃が食べるのに最適な時間帯
【参考】
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