寝る前に和菓子を食べても大丈夫?太るかどうか&睡眠に与える影響
色とりどりの見た目と甘味で、私たちを魅了してやまない和菓子。
小腹が空いた時などに食べるのに向いているため、寝る前の空腹時につい手を伸ばしてしまう方も多いことでしょう。
ただ、寝る前に和菓子を食べることで身体にどんな影響があるのかは、やはり気になる部分だと思います。
この記事では、和菓子が睡眠に与える影響や、太りやすいかどうかについて解説していきます。
寝る前に和菓子を食べるのはNG?
寝る前のお菓子が睡眠に与える影響
寝る前にお菓子を食べることは、睡眠の質に悪影響を及ぼす可能性があります。
寝る前にお菓子を食べると、体が休むべき夜間でも消化活動が続いてしまい、胃が休む時間を確保できなくなります。
消化活動はエネルギーを消費するため、寝ている間も内臓が働き続けることになります。
その結果、体全体がリラックスできず、睡眠の質が低下する原因となります。
例えば、食事やお菓子を摂取すると、胃は消化のために胃酸を分泌し、食べたものを消化しようと活発に動きます。
このプロセスが睡眠中に続くと、深い眠りに入ることが難しくなり、夜中に何度も目が覚める、朝起きたときに疲れが取れていないと感じるなどの問題が生じることがあります。
また、夜間に摂取した糖質は血糖値を急上昇させ、その後急激に下がることがあります。
この血糖値の変動は体にストレスを与え、安定した睡眠の妨げとなります。
特に糖分の多いお菓子は血糖値の変動が大きく、寝る前に摂取すると、眠りが浅くなる傾向があります。
和菓子を食べるならいつがベスト?
和菓子を食べるのに最適な時間帯は、日中、特に午後3時頃がおすすめです。
午後3時は体の脂肪を蓄積する働きが最も少なくなる時間帯で、この時間に間食をとると、脂肪として蓄積されにくいとされています。
また、この時間帯はエネルギーの消費も活発で、食べたものが効率よく消費されるため、体重管理にも効果的です。
例えば、水羊羹や寒天ゼリーのような低カロリーの和菓子を選ぶと、少量でも満足感が得られ、間食として適しています。
また、和菓子には豆類や寒天など食物繊維が豊富なものも多く、適切なタイミングで摂取することで消化を助け、血糖値の急激な上昇を防ぐことができます。
一方、和菓子を食べるのに避けたほうが良い時間帯は、夜間や寝る直前です。
夜遅くに食べると、体の代謝が落ちているため、食べたものが脂肪として蓄積されやすくなります。
また、前述の通り、糖分が睡眠に悪影響を与えることもあるので、夜間の間食はなるべく控えるようにしましょう。
和菓子は適切な時間に楽しむことで、健康的においしくいただけます。
寝る前に食べる和菓子と太りやすさ
和菓子は洋菓子より太りにくい
和菓子は洋菓子に比べて太りにくいとされています。
その理由は、和菓子には脂質が少なく、カロリーが比較的低いものが多いためです。
洋菓子はバターやクリームなどの脂質を多く含み、カロリーも高くなりがちです。
例えば、ショートケーキやシュークリームなどは、1個で300kcal前後であり、脂質も15g以上含まれることが一般的です。
一方で、和菓子は伝統的な製法で作られることが多く、使用する材料もシンプルです。
小豆や寒天、米粉などを主な材料とし、バターやクリームのような動物性脂肪をほとんど使用しません。
例えば、水羊羹や寒天ゼリーは、1個あたり100kcal以下のものもあり、洋菓子と比べるとカロリーが抑えられています。
このように、脂質とカロリーの差が、和菓子が太りにくいとされる要因の一つです。
ただし、和菓子でも砂糖を多く使っているものはカロリーが高くなることがあるため、食べる量には注意が必要です。
和菓子が太りにくいとされる理由
和菓子が太りにくいとされる理由は、主に材料と製法にあります。
和菓子には、豆類や寒天、米粉など、低脂質で栄養価の高い食材が多く使われています。
これらの食材は、消化がゆっくりで満腹感を持続させるため、食べ過ぎを防ぐ効果があります。
例えば、寒天を使った和菓子には豊富な食物繊維が含まれており、水分を吸収して膨らむことで満腹感を得やすくなります。
さらに、和菓子は油脂をほとんど使わないため、同じ量を食べても洋菓子に比べて摂取カロリーが低く抑えられます。
洋菓子は、バターや生クリームなどの油脂を多く含むため、100gあたりのカロリーが高くなりますが、和菓子はその点で有利です。
例えば、同じ量の大福とシュークリームを比較した場合、大福の脂質量は0.5〜2.6g程度で、シュークリームに比べてかなり少ないです。
しかし、和菓子が必ずしも「太らない」というわけではありません。
糖質の多い和菓子もあり、食べ過ぎるとカロリーオーバーになる可能性もあります。
このため、前述の通り、食べる量や種類を考えながら選ぶことが大切です。
和菓子の太らないもの3選
和菓子の中でも、特に太りにくいとされるものは、低カロリーで脂質が少なく、食物繊維が豊富なものが多いです。
ダイエット中でも安心して楽しめる和菓子を3つご紹介します。
1つ目は「寒天ゼリー」です。
寒天ゼリーは海藻由来の寒天を使用しているため、非常に低カロリーで食物繊維が豊富です。
水分を多く含むため、少量でも満腹感が得られるのが特徴です。
例えば、1個あたり10〜20kcal程度とカロリーが非常に低く、ダイエット中のおやつとして最適です。
2つ目は「水羊羹」です。
水羊羹はあんこを使った和菓子の中でも水分量が多く、カロリーが抑えられています。
一般的には1個あたり約75kcalと低めで、食べ応えがありながらもカロリーを気にせず楽しめます。
市販の低糖質タイプもあるため、さらにカロリーを抑えたい方にもおすすめです。
3つ目は「わらび餅」です。わらび餅はもちもちとした食感が魅力で、適量であれば満腹感が得られます。
100gあたり約170kcalと、他の餅系の和菓子に比べてカロリーが低いのが特徴です。
きな粉や黒蜜を少なめにすることで、さらにカロリーを抑えることができます。
これらの和菓子は、ダイエット中でも甘いものを楽しみたい方にぴったりです。
逆に一番太る可能性が高い和菓子
みたらし団子は和菓子の中でも特にカロリーが高く、太りやすいとされています。
みたらし団子は白玉粉で作られた団子に、砂糖と醤油を使った甘じょっぱいタレをかけたもので、このタレが高カロリーの原因の一つです。
みたらし団子1本(80g)あたりのカロリーは約158kcalと、見た目よりもかなり高めです。
また、みたらし団子のタレには砂糖が多く含まれており、糖質の摂取量が増えることも太りやすさの原因となります。
特に、タレが多いものや、濃厚な味付けがされているものは、さらにカロリーが高くなるため注意が必要です。
例えば、ご飯1膳(160g)と同じ重量の80gの団子と比較しても、みたらし団子のほうがカロリーが高いです。
食べる際には、タレを少なめにする、食べる量を1本に抑えるなどの工夫をすると良いでしょう。
また、夜遅くに食べるのは避け、日中の活動量が多い時間帯に楽しむようにしましょう。
みたらし団子は美味しいですが、食べ過ぎには十分注意が必要です。
まとめ:寝る前の和菓子は睡眠の質を低下させる。洋菓子よりは太りにくいが、寝る直前ではなく昼間に楽しもう。
この記事のポイントをまとめます。
- 寝る前に和菓子を食べるのは睡眠の質を低下させる
- 寝る前に食べると胃の消化活動が続き、休めなくなる
- 消化が続くと内臓が休まらず、リラックスできない
- 深い眠りに入るのが難しくなる
- 夜中に目が覚めることが増える
- 朝の疲れが取れにくくなる可能性がある
- 寝る前の糖質摂取は血糖値の変動を引き起こす
- 血糖値の急上昇と急降下が睡眠の妨げとなる
- 特に糖分が多い和菓子は血糖値を大きく変動させる
- 和菓子は午後3時頃に食べるのが最適
- 午後3時は脂肪が蓄積されにくい時間帯
- 和菓子を日中に食べるとエネルギー消費が効率的
- 夜遅くに和菓子を食べると脂肪として蓄積されやすい
- 和菓子には豆類や寒天が含まれ、食物繊維が豊富
- 適切な時間に和菓子を楽しむことで健康的に過ごせる
【参考】
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