寝る前に餅を食べると太る?痩せる?食べ方に注意して肥満を防ぐ
腹持ちが良くて、満足感も得やすい食べ物であるお餅。
夜食などで食べたくなるお餅ですが、寝る前のタイミングで食べた場合、太ってしまうのではないかと気になる方も多いことでしょう。
本記事では、寝る前に餅を食べることは肥満につながるのかどうか、睡眠への影響なども交えて解説していきます。
餅の性質を知って、なるべく太りにくい食べ方を意識していきましょう。
寝る前に餅を食べると太るのか?
寝る前に餅を食べるのはおすすめしない
寝る前に餅を食べることは、太りやすくなる可能性が高いうえ、睡眠の質も低下させてしまうので、あまりおすすめできません。
夜は基礎代謝が低下するため、餅のエネルギーが脂肪として残る可能性が高くなります。
餅はカロリーと糖質がそこそこ高めなので、消化された後にエネルギーとして使われない分が脂肪として蓄積されやすくなってしまうのです。
さらに、餅を寝る前に食べると、血糖値が急上昇することがあります。
血糖値が上がるとインスリンが分泌され、体は余分な糖を脂肪に変えて蓄積しようとします。
このプロセスが睡眠中に行われると、脂肪の蓄積が促進され、結果として体重増加につながりやすくなります。
また、血糖値の変動は睡眠の質にも影響を与え、眠りが浅くなったり、目覚めが悪くなったりすることがあります。
加えて、餅は消化が比較的早いとはいえ、寝る前に食べることで胃腸が休めず、消化不良を引き起こすリスクもあります。
これらの理由から、寝る前に餅を食べることはなるべく避け、どうしても餅を食べたい場合は日中に食べるようにしましょう。
餅には太りやすい要因が多い
実は、餅そのものは適量であれば特別太りやすい食材ではなく、カロリーや糖質も主食のご飯とそれほど変わりません。
ただ、餅には米とは異なる「太りやすい要因」がいくつか存在しており、食べ方には注意する必要があります。
まず1つ目の理由は、量を食べてしまいやすいことです。
餅は食感が良く、食べ応えもあるため、一度に2〜3個と食べてしまいがちです。
しかし、餅1個あたりのカロリーは約110kcalで、3個食べるとご飯茶碗1杯分以上のカロリーになります。
しかも、餅は腹持ちが良い反面、満腹中枢が刺激されるまで時間がかかるため、食べ過ぎてしまうことが多いです。
餅は柔らかくて食べやすいため、ついつい早食いしてしまうことが多く、それも満腹中枢が刺激されにくい理由になっています。
2つ目の理由は、食べ合わせの問題です。
餅はそのままでもおいしいですが、多くの人はあんこ、きな粉、砂糖醤油などと組み合わせて食べることが多いです。
これらのトッピングはどれもカロリーが高く、例えばあんこ100gで約155kcal、きな粉100gで約437kcalと、餅に加えてさらなるカロリー摂取を促してしまいます。
さらに、これらの甘いトッピングは血糖値を急上昇させるため、インスリンの分泌を促し、脂肪を蓄積しやすい状態にしてしまいます。
こういった理由から、餅は無意識に太りやすくなる食べ方をしてしまいがちな食べ物なのです。
夜食べるなら必ず量を控えめに
夜食で餅を食べるのであれば、必ず1個までに抑えることを心がけてください。
一般的に、餅1個(約50g)で約110kcalのエネルギーを含んでおり、2個食べると200kcalを超えます。
夜遅くにカロリーの高いものを食べると、消化不良を起こしたり、脂肪として蓄積されやすくなってしまいます。
また、2個以上食べるとお腹の中で餅がくっついてしまい、消化時間が伸びて胃腸が休めなくなるという弊害も起こります。
餅を食べてすぐ寝ると睡眠の悪化や消化不良に直結するので、可能であれば食べてから寝るまでは1~2時間ほど時間を空けましょう。
餅の食べ合わせにも注意しよう
夜に餅を食べる場合、トッピングの選び方によってカロリーや糖質の摂取量が大きく変わります。
一般的なあんこやきな粉、砂糖醤油などのトッピングは高カロリーで、餅と組み合わせると簡単にカロリーオーバーになりがちです。
そこで、餅を食べる際は、ヘルシーなトッピングを選ぶことが大切です。
例えば、低カロリーで食物繊維が豊富な海苔や、砂糖を加えない醤油などがおすすめです。
また、大根おろしと一緒に餅を食べるのもおすすめです。
大根おろしには消化酵素であるアミラーゼが含まれており、餅の消化を助ける効果があります。
ダイエット中に餅を食べるなら
餅を空腹対策として活用する
餅は高カロリーで糖質が多いため、ダイエット中に大量に食べることはおすすめできません。
ただ、腹持ちが良い食べ物であるため、空腹対策として役立てることができます。
ダイエット中に餅を食べる際には、必ず1個だけにすることがポイントです。
餅1個のカロリーは約110kcalと比較的低めで、間食として取り入れるにはちょうど良い量です。
餅を少量に抑えることで、必要以上のカロリー摂取を防ぎ、満腹感を得ることができます。
なお、餅を食べる際は、トッピングにも注意が必要です。
ダイエット中は、あんこやきな粉などの高カロリーなトッピングは避け、シンプルに海苔を巻く、または大根おろしをかけるなどの低カロリーなトッピングを選びましょう。
ダイエットにおいて重要なのは、食事の総カロリーをコントロールすることです。
餅は満腹感を得やすく、適切なタイミングで少量を取り入れることで、ダイエットの強い味方になります。
餅を食べる際のダイエットレシピ
餅を食べながらダイエットをしたい場合は、調理法や組み合わせを工夫することで、カロリーを抑えつつ満足感を得ることができます。
ダイエット中におすすめなのが「からみ餅」です。
からみ餅とは、焼いた餅に大根おろしをたっぷりかけて食べるもので、大根おろしの酵素が消化を助ける役割を果たします。
さらに、からみ餅はシンプルでカロリーが低いだけでなく、さっぱりとした味わいで、食欲を満たしつつも低カロリーを維持できます。
また、大根おろしにはビタミンCも含まれているため、美肌効果も期待できます。
さらに、「磯辺餅」もダイエット中の方におすすめです。
磯辺餅は、焼いた餅に海苔を巻いて醤油を少量つけて食べるシンプルな料理です。
海苔はビタミンやミネラルが豊富で、食物繊維も含まれているため、糖質の吸収を穏やかにします。
味付けもシンプルで、余計なカロリーを加えることなく、満足感を得られます。
まとめ:寝る前の餅は太りやすく睡眠にも悪いのでおすすめしない。食べる場合は1個にとどめ、トッピングは低カロリーなものに。
この記事のポイントをまとめます。
- 寝る前に餅を食べると太りやすい
- 夜は基礎代謝が低下するため、餅のカロリーが消費されにくい
- 餅のカロリーと糖質が脂肪として蓄積されやすくなる
- 寝る前に餅を食べると血糖値が急上昇しやすい
- 血糖値が上がるとインスリンが分泌され、脂肪を蓄積しやすくなる
- 餅を食べると睡眠の質が低下する可能性がある
- 寝る前に餅を食べると消化不良を起こしやすい
- 餅は食べやすく量を食べてしまいやすい
- 餅は食べ合わせによってカロリーが高くなる
- 夜に餅を食べる場合は1個までに抑えるべき
- トッピングの選び方次第でカロリーが大きく変わる
- ヘルシーなトッピングを選ぶことで太りにくくなる
- ダイエット中は空腹対策として餅を少量食べるのがよい
- 餅を食べる際は大根おろしなど消化を助けるものと組み合わせるとよい
- 餅は適量を守り、食べ過ぎを避けることが重要
【参考】
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