寝る前に柿の種(柿ピー)を食べると太る?痩せる?睡眠への悪影響
ピリ辛の柿の種とピーナッツの組み合わせが美味しい、柿の種(柿ピー)。
小腹が空いた時などに食べやすい柿の種ですが、夜食や寝る前のタイミングで食べるという方もいることでしょう。
ただ、夜に柿の種を食べた場合に、太りやすくなったりしないか、睡眠への影響がないのかは気になるところだと思います。
この記事では、寝る前に柿の種を食べることが体にどのような影響を及ぼすのかについて、詳しく解説していきます。
寝る前に柿の種(柿ピー)はNG?
寝る前の柿の種は太りやすい
寝る前に柿の種を食べると、太りやすくなるリスクがあります。
柿の種は意外とカロリーと糖質が高く、小袋2個(約60g)で約270kcalとなり、ご飯1膳(約150g)の約250kcalを超えるカロリーが取れてしまいます。
夜間は活動量が少なく、消費されるカロリーが少ないため、柿の種を寝る前に食べることは、体重増加につながりやすいです。
また、柿の種に含まれるピーナッツは太りにくいとされていますが、ピーナッツ自体も高カロリーな食べ物です。
約30粒でご飯1膳分に相当するカロリーがあるため、こちらも食べ過ぎるとカロリー過多になり、太るリスクがあります。
さらに、夜はビーマルワン(Bmal1)というタンパク質が活発に働く時間帯であり、このタンパク質は脂肪を蓄積しやすくする役割を持っています。
特に夜22時以降になるとビーマルワンの分泌が増えるため、この時間帯にカロリーの高い食品を摂取すると、脂肪が蓄積されやすくなります。
肥満のリスクを考えるのであれば、寝る前に柿の種を食べるのはやめたほうがいいでしょう。
睡眠の質を悪化させる可能性がある
寝る前に柿の種を食べると、睡眠の質が低下する可能性があります。
その理由は、柿の種の味付けに使用される香辛抽出物が交感神経を刺激し、体を覚醒させる働きがあるからです。
交感神経が活発になると、リラックス状態に入りづらくなり、寝つきが悪くなることがあります。
これにより、浅い眠りや中途覚醒が増え、十分な休息が取れない状態になることが考えられます。
さらに、柿の種に含まれるピーナッツは、食物繊維が豊富であるため、消化に時間がかかります。
消化が遅れると胃腸が夜間も働き続けることになり、深い睡眠に必要な体のリラックスが妨げられることがあります。
したがって、良質な睡眠を確保したいのであれば、寝る前に柿の種を摂取するのは控えた方が良いでしょう。
寝る前に食べるなら何が良い?
寝る前の軽食として柿の種は避けたほうが良いですが、どうしても空腹で眠れない場合には、消化が良く低カロリーな食品を選ぶことがおすすめです。
以下の食品は、消化に負担をかけず、夜間の消化活動を妨げにくいため、寝る前の軽い食事として適しています。
まず、お茶漬けはおすすめの選択肢です。
温かいお茶でさらっと食べられるため、胃に優しく、消化にも良いです。
ご飯の量を少なめにして、シンプルなお茶漬けにすることでカロリーを抑えつつ、満足感を得られます。寝る前に重い食事を避けたい場合にぴったりです。
次に、ところてん(酢なし)は低カロリーで食物繊維が豊富なため、満腹感を得やすく、消化も比較的スムーズです。
酢が入っていると胃を刺激する可能性があるため、酢なしのところてんを選ぶと良いでしょう。
さっぱりとしているため、寝る前でも食べやすい食品です。
うどんもまた、消化が良く、胃に負担をかけにくい食品です。
特に、シンプルなかけうどんやお湯で少しだけ温めたうどんは、胃に優しく夜間の消化活動を妨げにくいです。
スープも薄味にすることで、塩分の摂取を抑えることができます。
さらに、寒天もおすすめです。
寒天はほぼゼロカロリーで、食物繊維が豊富ですので、少量でも満足感を得られます。
寒天をデザート感覚で少しだけ食べることで、空腹感を和らげつつ、消化に負担をかけずに眠りにつくことができます。
いずれの食品も、量を控えめにすることが大切です。
空腹感を和らげる程度の軽食に留め、胃腸に負担をかけないことが、快適な睡眠を得るためのポイントです。
また、これらの食品を夜食で摂る場合でも、食べてから寝るまでに1時間程度空けることで、消化を促進して睡眠への悪影響を少なくすることができます。
柿の種の適量と食べ方について
柿の種の適量は?1日何個まで?
柿の種の適量は1日あたり50g程度、具体的には小袋1~2袋が目安です。
この量であればカロリーは約200~270kcalとなり、過剰なエネルギー摂取を避けつつ、おやつとして楽しむことができます。
柿の種は、炭水化物が多くカロリーが高めのお菓子ですので、食べ過ぎると太るリスクが高まります。
とくに間食として食べる場合は、1日の総カロリーを計算して、他の食事とのバランスを考えることが重要です。
食べる際にはなるべく小袋入りのものを選択し、最初から食べる分だけを取り出しておくと、量をコントロールしやすくなります。
柿の種とピーナッツの使い分け方
柿の種とピーナッツの使い分けは、状況や目的に応じて考えると効果的です。
柿の種は炭水化物が多く、エネルギー補給に向いていますが、食べ過ぎると糖質過多になりやすいため、軽めの間食や運動後のエネルギー補給として少量を摂取するのがおすすめです。
一方、ピーナッツは良質な脂質やたんぱく質、食物繊維が豊富で、満腹感を得やすく、血糖値の急上昇を抑える効果があります。
ダイエット中や健康志向の方は、柿の種よりもピーナッツを多めに食べるように心がけると良いでしょう。
例えば、仕事中の軽いおやつとしては、ピーナッツを中心に取り、炭水化物を控えたいときには柿の種の量を減らすなど、バランスを考えて使い分けることができます。
また、スポーツ後の補食としては、エネルギー補給が必要なため、柿の種を多めに、ピーナッツを少なめにするなど、状況に応じて調整するとよいです。
柿の種を食べるならいつの時間帯がいい?
柿の種を食べるなら、日中や午後の早い時間帯が適しています。
理由として、柿の種は炭水化物が多く含まれており、エネルギー源として消費されやすいためです。
日中であれば、活動量が多く、摂取したカロリーを消費しやすいため、脂肪として蓄積されるリスクを減らすことができます。
一方、夜や寝る前に柿の種を食べると、体が休息モードに入り、エネルギーの消費が少なくなるため、余分なカロリーが脂肪として蓄えられやすくなります。
また、運動前に少量の柿の種を食べるのも良い方法です。
運動時にはエネルギーが必要で、柿の種の糖質がすぐに使われるため、パフォーマンスの向上が期待できます。
まとめ:寝る前の柿の種はおすすめしない。夜はヘルシーな他の食材にして、柿の種はなるべく日中に食べよう。
この記事のポイントをまとめます。
- 寝る前に柿の種を食べると睡眠の質が下がる可能性がある
- 柿の種の香辛抽出物が交感神経を刺激し、体を覚醒させる
- 交感神経が活発になるとリラックスできず寝つきが悪くなる
- ピーナッツは食物繊維が豊富で消化に時間がかかる
- 寝る前にピーナッツを食べると胃腸が活動し続け睡眠を妨げる
- 柿の種はカロリーと糖質が高く、寝る前に食べると太りやすい
- 小袋2個の柿の種でご飯1膳分のカロリーを超える
- 夜は活動量が少なく、摂取したカロリーが消費されにくい
- ピーナッツは太りにくいが高カロリーなため量に注意が必要
- 夜22時以降はビーマルワンが活発になり脂肪を蓄積しやすい
- 寝る前にカロリーの高い食品を摂取すると肥満のリスクが高まる
- 寝る前の軽食には消化が良く低カロリーなものがおすすめ
- お茶漬けは消化が良く、胃に優しい軽食として適している
- ところてん(酢なし)は低カロリーで満腹感が得られる
- うどんは消化が良く、胃腸に負担をかけにくい
- 寒天はほぼゼロカロリーで少量でも満腹感を得られる
- 軽食は量を控えめにし、寝る1時間前までに済ませることが重要
- 柿の種の適量は1日50g、小袋1~2袋までにする
- 柿の種は日中や活動量が多い時間帯に食べるのが良い
【参考】
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