寝る前に納豆を食べると太る?痩せる?睡眠への影響と健康効果
発酵食品の代表格であり、健康のために愛用している方も多い納豆。
健康に良いというイメージの納豆ですが、夜寝る前に食べた場合は体にどんな影響があるのか気になりますよね。
この記事では、納豆を寝る前に食べた場合のメリットやデメリット、そして睡眠への影響について詳しく解説いたします。
納豆の特性を理解したうえで、日々の生活にぜひ役立ててみてください。
寝る前に納豆を食べると太る?痩せる?
納豆は夜でも太りにくい食材
納豆は夜に食べても太りにくい食材の一つです。
1パックあたりのカロリーは約80〜100キロカロリーで、適量であればカロリーの摂取過多になる心配はほとんどありません。
さらに、納豆には良質な植物性タンパク質や食物繊維、ビタミンB群、ナットウキナーゼなど、多くの健康成分が含まれています。
これらの栄養素は代謝を促進し、血液をサラサラにする効果があり、ダイエットや健康維持に役立つとされています。
具体的に、納豆のタンパク質は体の筋肉や組織を修復・成長させるのに欠かせないものであり、食物繊維は腸内環境を整え、便秘の改善にも貢献します。
また、ナットウキナーゼは血栓を溶かし、血液の流れを良くする効果が期待できるため、心血管の健康をサポートしてくれます。
ただ、いくら納豆が太りにくくて健康に良いとはいえ、寝る直前のタイミングで食べるのは、睡眠に悪影響を及ぼすのでおすすめしません。
寝る直前よりも夕食時がおすすめ
納豆は健康的な食品ではありますが、寝る前に食べると睡眠の質を低下させてしまう恐れがあります。
食物繊維の消化には時間がかかるため、食べてすぐ寝てしまうと、寝つきが悪くなったり、夜中に何度も起きてしまう可能性があるのです。
健康に良いとはいっても、睡眠の質が落ちて翌日に疲れが残ったりしては意味がないですよね。
このため、納豆は寝る直前ではなく、夕飯時に食べるのがベストといえます。
夕飯時に納豆を摂取することで、消化も落ち着き、睡眠の質を下げることなく納豆の良い効果をしっかりと受けることができます。
さらに、納豆の栄養素は夕飯時に摂ることで一晩中体に働きかけてくれるため、血液サラサラ効果や代謝促進効果も睡眠中に十分に期待できます。
夜食として用いるなら空腹対策として
どうしても夜食として納豆を食べたいのであれば、空腹対策として用いるのがおすすめです。
納豆は低カロリーで高タンパク質な食品であり、少量でも満足感を得やすいため、夜の遅い時間に空腹を感じたときの軽食として適しています。
食物繊維は消化がゆっくりで腹持ちが良いため、空腹感を抑える効果が期待できます。
また、納豆に含まれるビタミンB群は、代謝をサポートしエネルギーを効率よく消費させるので、カロリーの過剰摂取を防ぐ助けにもなります。
ただし、夜食としての納豆は、ご飯や他の高カロリーの主食と一緒に食べないようにしておきましょう。
納豆そのものが栄養価が高く、食べ過ぎると逆にカロリーオーバーになる可能性があるため、納豆単体で食べるか、低カロリーな食材と組み合わせるのが理想的です。
また、胃腸に物が入った状態で就寝すると、寝つきが悪くなったり、睡眠の質が悪化する可能性があります。
食べた後は寝るまでに少し時間を空けるか、翌日に用事がない日だけにするなど、悪影響が出ないように気を付けておきましょう。
夜納豆の効果を高める食べ方
納豆を食べる際の注意点について
夜に納豆を食べることで得られる健康効果を最大限に引き出すためには、いくつか注意したいポイントがあります。
1日の適量について
納豆は健康に良い食品ですが、1日1パックを目安に摂取することが推奨されています。
その理由は、納豆に含まれる栄養素が豊富である一方、過剰摂取によるリスクもあるためです。
例えば、納豆にはプリン体が含まれており、過剰に摂取すると尿酸値が上がり、痛風のリスクが増すこともあります。
プリン体は体内で尿酸に変わり、その蓄積が関節などに結晶としてたまることで痛みを引き起こします。
また、納豆にはイソフラボンも含まれており、女性ホルモンに似た働きをします。
適量であればホルモンバランスを整える効果が期待できますが、過剰に摂取するとホルモンバランスを乱し、特に女性にとっては婦人科系の不調を引き起こす可能性があります。
納豆は1日1パックまでを目安として、昼間にすでに食べているのであれば、その日の夜は控えるようにしましょう。
生卵との組み合わせに注意
納豆に生卵をかけて食べる方は多いですが、この組み合わせには注意が必要です。
生卵に含まれるアビジンというタンパク質が、納豆の栄養吸収を阻害する可能性があるためです。
具体的には、アビジンは納豆に含まれるビタミンB群の一種であるビオチンと強く結びつき、ビオチンの吸収を妨げる働きをします。
ビオチンは、エネルギー代謝を助ける重要なビタミンで、肌や髪の健康維持にも役立ちます。
ビオチンが不足すると、皮膚炎や髪の毛の健康に影響を及ぼすことがあります。
そのため、納豆のビオチンをしっかりと吸収するためには、生卵は避けることが望ましいです。
ちなみに、卵黄にはアビジンが含まれていないため、卵黄だけを納豆に入れるのであれば問題ありません。
加熱したものと混ぜるのはNG
納豆を食べる際は、なるべく加熱したものと混ぜないことをおすすめします。
具体的には、アツアツのご飯やパスタにかける、といった食べ方のことです。
納豆に含まれる重要な成分の一つであるナットウキナーゼは、加熱に弱く、70度以上の温度でその働きが失われてしまいます。
ナットウキナーゼは血液をサラサラにする効果があり、心血管の健康維持に役立つ酵素です。
しかし、加熱するとその効果がほとんどなくなってしまうため、納豆本来の健康効果を得ることができなくなります。
納豆を食べる際は、なるべく加熱したものと組み合わせるのを避けるように心がけましょう。
まとめ:納豆は太りにくい食材だが、睡眠への悪影響を考えるなら寝る直前は避けた方が良い。夕食時がもっともおすすめ。
この記事のポイントをまとめます。
- 納豆は夜に食べても太りにくい食材である
- 1パックあたり約80〜100キロカロリーで適量なら安心
- 良質な植物性タンパク質や食物繊維が豊富
- 代謝を促進し、血液をサラサラにする効果がある
- 夕食時に食べるのが最適で、寝る直前は避けるべき
- 寝る直前に食べると睡眠の質が低下する可能性がある
- 食物繊維の消化には時間がかかり、寝つきが悪くなることがある
- 夜食として食べるなら空腹対策として適している
- 納豆単体で食べるか、低カロリーな食材と組み合わせるのが良い
- 納豆の食べ過ぎは尿酸値を上げるリスクがある
- 1日1パックが目安で、過剰摂取は避けるべき
- 生卵との組み合わせはビオチンの吸収を妨げる可能性がある
- 納豆は加熱したものと混ぜない方が良い
- ナットウキナーゼは70度以上で効果が失われる
- 加熱調理やアツアツのご飯との組み合わせはNG
【参考】
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