寝る前に塩飴を食べても大丈夫?塩分過多や高血圧に注意しよう
暑い日が続くようになった昨今、熱中症対策として塩飴を愛用している方は多いと思います。
熱帯夜も続くことが多いため、夜寝る前にも塩分補給として塩飴を食べる方もいるのではないでしょうか。
ただ、夜は昼間とは気温も環境も変わってくるので、食べる際にはいくつか注意点があります。
この記事では、寝る前に塩飴を食べる際に気を付けるポイントについて解説していきたいと思います。
寝る前に塩飴を食べてもいい?
日中の塩分摂取量を考えて決める
熱中症対策で寝る前に塩飴を食べるかどうかは、昼間の塩分摂取量を目安にするのが良いでしょう。
塩飴は塩分を補給する手軽な方法ですが、過剰に摂取すると一日の塩分摂取量を簡単に超えてしまうリスクがあります。
日中にも塩飴やスポーツドリンクで塩分補給をしている場合、食事から摂取する塩分も含めて過剰摂取になりがちです。
また、睡眠中は日中よりも代謝が低下しますし、夜中は昼間に比べて気温も下がるため、汗だくになるような昼間と同じ感覚で塩分補給するのはおすすめしません。
寝る前に塩飴を摂る場合には、1粒程度に抑えておくのが無難でしょう。
寝室にエアコンがない場合はその限りではないですが、冷房がきいた部屋で寝るのであれば、そこまで塩分不足を気にする必要はありません。
(冷房がある場合でも水分補給は大切)
塩分過多による高血圧に注意
塩分の摂り過ぎは血圧を上昇させる原因となるため、特に高血圧の方やそのリスクがある方は、塩飴の摂取に細心の注意を払いたいところです。
高血圧は心臓や血管に負担をかけ、長期的には心疾患や脳卒中のリスクを高めます。
例えば、夜間の血圧が上がると、睡眠中の体への負担が増し、睡眠の質を低下させる可能性もあります。
これにより、翌日の体調不良や慢性的な健康問題に繋がることがあります。
塩飴には塩分が含まれているため、寝る前に摂取する場合は、その影響を十分に考慮する必要があります。
高血圧の人の場合、1日の塩分摂取量を6g未満に抑えることが推奨されています。
この制限を守るためにも、寝る前に塩飴を摂取する際は、他の食事や飲み物の塩分量をしっかり確認し、調整することが重要です。
また、高血圧の方は医師と相談の上、塩飴の摂取を検討することも一つの方法です。
塩飴はいつ食べるのが効果的?
塩飴は、特に汗を大量にかいたときや、暑さで体内の塩分や水分が不足しているときに摂取するのが効果的です。
具体的には、運動後や屋外での作業後、または夏場の暑い日などが適したタイミングです。
これらの状況では、汗とともにナトリウムなどのミネラルが失われるため、塩飴で塩分を補給することで、体内のバランスを整えることができます。
ただし、普段からあまり汗をかかない環境であったり、日常的に塩分を十分に摂取している場合には、塩飴を摂る必要はそれほど高くありません。
むしろ、過剰な塩分摂取になるリスクがあるので、水分に比べると摂取優先度は低めとなります。
寝る前などに塩飴を摂る際の注意点
塩飴は水と一緒に摂る
塩飴は必ず水と一緒に摂ることが推奨されています。
これは、塩分を補給すると同時に、体内の水分量を適切に保つためです。
塩飴だけを摂取しても、体内の水分が不足している状態では効果が十分に発揮されないため、塩分補給と水分補給を同時に行うことが重要です。
例えば、塩飴1粒を摂取する際には、コップ1杯の水(約200ml)を一緒に飲むことが理想的です。
これにより、体内でのナトリウムの吸収がスムーズになり、低ナトリウム血症のリスクを防ぐことができます。
ただし、水分とはいってもスポーツドリンクなどと一緒に摂るのはNGです。
スポーツドリンクや経口補水液の中には塩分も一緒に入っているため、塩飴と併用してしまうと塩分過多になってしまいます。
実際に、スポーツドリンクと塩飴を併用したことで、高血圧で病院に運ばれたケースも報告されています。
塩飴を食べる時の水分補給には、必ず普通の水を用いるようにしてください。
塩飴は一日何個までが適量?
塩飴を食べる際は、一日の塩分摂取量を超えないように気を付ける必要があります。
一般的に、塩飴1粒には約0.25gの塩分が含まれています。
(商品によって塩分量が異なるので要確認)
厚生労働省の推奨する成人の1日の塩分摂取量は、男性で7.5g未満、女性で6.5g未満です。
このため、日常の食事で摂取する塩分量も考慮すると、塩飴の摂取量は1日2〜4粒程度が目安となります。
ただし、これらの目安は個々の状況によって異なることを理解することが大切です。
例えば、暑い日に屋外で長時間活動したり、スポーツをして大量に汗をかいた場合は、塩分と水分の補給が必要になるため、塩飴を数粒摂るのは有効です。
一方で、日常的に塩分の多い食事をしている人や、高血圧のリスクがある人は、塩飴の摂取を控えめにするべきです。
また、塩飴は食品であるため、医薬品のような厳密な摂取基準はありませんが、摂り過ぎると逆に健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
特に過剰な塩分摂取は、高血圧や腎臓への負担を増やす原因になるため、自己管理をしっかりと行うことが重要です。
適量を守りつつ、必要なときに必要なだけ摂取するよう心がけましょう。
まとめ:寝る前の塩飴は塩分量を考慮して食べるか決めよう
記事のポイントをまとめます。
- 寝る前に塩飴を食べるかは日中の塩分摂取量を目安に決めるべき
- 日中に塩分を多く摂取している場合は寝る前の塩飴を控える
- 夜は気温が下がるため、昼間と同じ感覚で塩分補給する必要はない
- 冷房が効いた部屋では過度に塩分不足を気にする必要はない
- 寝る前の塩飴は1粒程度に抑えるのが無難
- 塩分の摂り過ぎは高血圧を引き起こす原因になる
- 高血圧は心臓や血管に負担をかける
- 夜間の血圧上昇は睡眠の質を低下させる可能性がある
- 高血圧の人は塩飴摂取前に医師と相談するのが望ましい
- 塩飴は汗を大量にかいたときに効果的に使える
- 運動後や暑い日の塩分補給に適している
- 普段から汗をあまりかかない人は塩飴の必要性は低い
- 塩飴は必ず水と一緒に摂取するべき
- スポーツドリンクと塩飴の併用は塩分過多のリスクがある
- 塩飴1粒あたりの塩分量は約0.25gである
- 塩飴の適量は1日2〜4粒が目安とされる
- 塩分の過剰摂取は高血圧や腎臓への負担を増やす
- 塩飴はあくまで補助的に使用し、食事での塩分管理が重要
【参考】
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